北村義久先生は開業当初保育園の検診にて子どもたちの口腔内の変化に気が付き、以来約15年、350回の講演を続け、奈良県子ども家庭局、児童相談所、児童福祉課、児童養護施設へ一時保護所、児童養護施設等の歯科検診を依頼する。私は北村先生主宰の「ネグレクトを知る会」に参加し児童養護施設歯科ボランティア(児童養護6施設、2乳児院)を開始し、県と県歯科医師会協働の児童虐待予防マニュアルを作成した(奈良県、奈良県歯科医師会ホームページPDF)。また橿原市の子ども発達支援センターかしの木園での歯科支援を市から依頼され開始、酒本産婦人科で妊婦歯科健診をボランティアで開始し現在は市が妊婦歯科健診無料券配布に至る。
今、私たちは健常者と障害児の混合診療を目指して、どの子どもたちにも拘束装置なし、鎮静なし、その延長上に見えてきた健常と呼ばれる子どもたちの口腔内の変化に!抜歯なし、ブラケットなし、保定なし予防矯正治療を開始している。児童虐待から妊婦無料検診、子どもたちたちの発達そしてあこがれの歯科医師、あこがれの歯科衛生士を作り子どもたちの夢を叶えることを使命としている。
*ネグレクトは子どもの人権侵害 *子どもの側の視点で考える(保護者の意図の有無は一切無関係)
子ども虐待はある場所に隠れているのではなくどこの家庭にもおこりうる。今、と言う時間軸は未来~今~過去と流れています。過去からは決して流れることはできません。今までのことを悩む人生を、未来を創る子ども達には決して残してはいけないと私たちは考えています。過去を変えることはできません!変えられるのは未来だけです。
日本ではchild abuseは児童虐待と訳されています。虐待を広辞苑では残酷な待遇と書いてあります。ところがabuseの訳は才能、地位、人の好意などを濫用(悪用)する、誤用する。薬物などを濫用する(drag abuse)と言う意味で、child abuseは大人が子どもを力や地位で悪用していることを意味します。虐待⇒残酷、abuse⇒濫用、現代では明らかに解釈が間違っています。child abuseの訳は多くの人が言う様に[子どもたちの不適切な扱い]とするべきだと思います
奈良県から提言!“ちょっとお母さん!5本以上むし歯あれば、虐待と言う話がありますよ”~日本では子どもは親のものであるという認識が高いと思われるが、未来をつくる子どもたちは社会の宝であるとの認識のもと育てていく必要性を感じる~
*私たちの街は私たちが支える!
- 抜去冠の寄付を奈良県中の歯科医師にお願いしています。
- 児童養護施設から感謝状と寄付金控除が得られる。
*妊婦歯科健診の目的と必要性
- 妊婦さんの歯周病予防(早産・低体重児を増やす可能性-発達障害の可能性も増える)
- 妊娠期間に赤ちゃんのお口の管理理解(鼻呼吸へのお口の機能発達と虫歯予防の支援)
- 死に至る児童虐待の多くが0歳児に!(授乳行動で愛情ホルモンが出るー虐待予防)
吉田美香 理事