第1回日本子ども虐待防止歯科研究会学術大会は、日本歯科医師会生涯研修事業の研修会として認定されております。

2016年第1回日本子ども虐待防止歯科研究会学術大会開催について

大会長:高橋哲夫 先生東京都歯科医師会会長

会期:2016年11月20日

会場:日本歯科医師会館

テーマ:「歯科医師の力を結集しよう!子ども達のために!」

第1回大会抄録

 

2015年虐待防止歯科関連各種学会、研修会、雑誌発表の紹介

シンポジウム・講演

シンポジウム:歯科に求められる児童虐待への対応と予防
(企画:香西克之大会長 コーディネーター渡部 茂)第53回日本小児歯科学会(広島).小児歯誌53巻2号58~60p

小児歯科の新たな視点―児童虐待研究―

明海大学歯学部形態機能成育学講座口腔小児科学分野 渡部茂

児童虐待対策における歯科医師の役割

広島大学大学院医歯薬保健学研究院統合健康科学部門法医学研究室 長尾正崇

広島県歯科医師会の児童虐待防止に係る取組み

一般社団広島県歯科医師会 山﨑健次

シンポジウム:不自然なキズと証拠の残し方-身体外表と口腔の損傷・病態について-
(コーディネーター都築民幸)第21回日本子ども虐待防止学会新潟大会,2015,11月21日

日本歯科大学生命歯学部歯科法医学講座 都築民幸

秋田大学大学院医学系研究科社会環境医学系法医科学講座 美作宗太郎

日本歯科大学生命歯学部歯科法医学講座 岩原香織

認定医・指導医の申請・更新のための教育講演会
(第27回一般社団法人日本小児口腔外科学会総会・学術大会(宮崎)2015年11月5日

一時保護施設での取り組みから歯科医師にできる児童虐待防止を考える

広島大学大学院医歯薬保健学研究院統合健康科学部門 小児歯科学  香西克之

歯科医師が児童虐待を疑われるケースに直面したら

香川大学医学部歯科口腔外科学講座 三宅実


学会発表

小児における養育環境と齲蝕罹患との関連性について

渡辺幸嗣、中村昭博、尾臺怜奈、巣瀬賢一、小野義晃、諸星孝夫、渡部 茂、第53回日本小児歯科学会(広島)、小児歯誌53巻2号244p

ネグレクトにより児童福祉施設(情緒障害児短期治療施設)に入所した女児の歯科治療経験

田囲ひとみ、大西智之、金高洋子、藤原富江、九木登美子、角谷久美子、楽木政実.大阪府立急性期・総合医療センター障がい者歯科.第32回日本障害者歯科学会総会および学術大会(名古屋) 障歯誌36巻3号407p

ネグレクトが疑われる家庭への介入を目的として学校から相談を受けて多数歯齲蝕にり患した発達障害の一症例

安藤寧、千葉信子、市川怜那、三浦雅明、深山治久
埼玉県あさか甲陽園障害者歯科診療所、埼玉県総合リハビリテーションセンター歯科診療所、東京医科歯科大学大学院麻酔・生体管理分野.第32回日本障害者歯科学会総会および学術大会(名古屋) 障歯誌36巻3号418p

虐待が原因と考えられた顎関節強直症の1例

菅原圭亮、芝原孝彦 東京歯科大学口腔病態外科学講座、第27回日本小児口腔外科学会(宮崎)2015,11,6

院内子どもサポートチームと連携管理した虐待による顎顔面外傷の1例

大山豪,深田健治、安藤智博。東京女子医科大学医学部歯科口腔外科。第27回日本小児口腔外科学会(宮崎)2015,11,6

長期にわたる虐待が発覚し虐待対応院内チームと連携を行った小児顔面外傷の1例

大山豪,深田健治、安藤智博。東京女子医科大学医学部歯科口腔外科。第27回日本小児口腔外科学会(宮崎)2015,11,6


雑誌掲載

歯科に求められる児童虐待への対応と予防-まとめと提言-

渡部 茂 小児歯科臨床、9月号、28-31、2015

子ども虐待の早期発見のために歯科ができること

香西克之、渡部 茂、長尾正崇、山崎健次、デンタルダイアモンド11月号、59~70、2015

奈良県からの発信!!


02北村義久先生
は開業当初保育園の検診にて子どもたちの口腔内の変化に気が付き、以来約15年、350回の講演を続け、奈良県子ども家庭局、児童相談所、児童福祉課、児童養護施設へ一時保護所、児童養護施設等の歯科検診を依頼する。私は北村先生主宰の「ネグレクトを知る会」に参加し児童養護施設歯科ボランティア(児童養護6施設、2乳児院)を開始し、県と県歯科医師会協働の児童虐待予防マニュアルを作成した(奈良県、奈良県歯科医師会ホームページPDF)。また橿原市の子ども発達支援センターかしの木園での歯科支援を市から依頼され開始、酒本産婦人科で妊婦歯科健診をボランティアで開始し現在は市が妊婦歯科健診無料券配布に至る。

今、私たちは健常者と障害児の混合診療を目指して、どの子どもたちにも拘束装置なし、鎮静なし、その延長上に見えてきた健常と呼ばれる子どもたちの口腔内の変化に!抜歯なし、ブラケットなし、保定なし予防矯正治療を開始している。児童虐待から妊婦無料検診、子どもたちたちの発達そしてあこがれの歯科医師、あこがれの歯科衛生士を作り子どもたちの夢を叶えることを使命としている。

01

*ネグレクトは子どもの人権侵害 *子どもの側の視点で考える(保護者の意図の有無は一切無関係)

子ども虐待はある場所に隠れているのではなくどこの家庭にもおこりうる。今、と言う時間軸は未来~今~過去と流れています。過去からは決して流れることはできません。今までのことを悩む人生を、未来を創る子ども達には決して残してはいけないと私たちは考えています。過去を変えることはできません!変えられるのは未来だけです。

日本ではchild abuseは児童虐待と訳されています。虐待を広辞苑では残酷な待遇と書いてあります。ところがabuseの訳は才能、地位、人の好意などを濫用(悪用)する、誤用する。薬物などを濫用する(drag abuse)と言う意味で、child abuseは大人が子どもを力や地位で悪用していることを意味します。虐待⇒残酷、abuse⇒濫用、現代では明らかに解釈が間違っています。child abuseの訳は多くの人が言う様に[子どもたちの不適切な扱い]とするべきだと思います

奈良県から提言!“ちょっとお母さん!5本以上むし歯あれば、虐待と言う話がありますよ”~日本では子どもは親のものであるという認識が高いと思われるが、未来をつくる子どもたちは社会の宝であるとの認識のもと育てていく必要性を感じる~

*私たちの街は私たちが支える!

  • 抜去冠の寄付を奈良県中の歯科医師にお願いしています。
  • 児童養護施設から感謝状と寄付金控除が得られる。

*妊婦歯科健診の目的と必要性

  1. 妊婦さんの歯周病予防(早産・低体重児を増やす可能性-発達障害の可能性も増える)
  2. 妊娠期間に赤ちゃんのお口の管理理解(鼻呼吸へのお口の機能発達と虫歯予防の支援)
  3. 死に至る児童虐待の多くが0歳児に!(授乳行動で愛情ホルモンが出るー虐待予防)

吉田美香 理事

シンポジウム:不自然なキズと証拠の残し方-身体外表と口腔の損傷・病態について-

コーディネーター:都築民幸

第21回日本子ども虐待防止学会新潟大会 2015/11/21

日本歯科大学生命歯学部歯科法医学講座 都築民幸

秋田大学大学院医学系研究科社会環境医学系法医科学講座 美作宗太郎

日本歯科大学生命歯学部歯科法医学講座 岩原香織

シンポジウム:歯科に求められる児童虐待への対応と予防

企画:香西克之大会長
コーディネーター:渡部 茂
第53回日本小児歯科学会(広島)
小児歯誌53巻2号58~60p

小児歯科の新たな視点―児童虐待研究―

明海大学歯学部形態機能成育学講座口腔小児科学分野 渡部茂

児童虐待対策における歯科医師の役割

広島大学大学院医歯薬保健学研究院統合健康科学部門法医学研究室 長尾正崇

広島県歯科医師会の児童虐待防止に係る取組み

一般社団広島県歯科医師会 山﨑健次